インプラント治療後にMRI検査はできないのか？説明します！

◆インプラント治療後にMRI検査はできないと言われている理由

インプラントは、体内に医療器材などに埋め込む治療の総称です。

一方、MRI検査は病院でMRIの装置を使用して行う検査ですが、金属類を身につけて検査することは厳禁とされています。

それでは、歯を失った方が口内にインプラントを埋め込んでいる場合、MRI検査はできないのでしょうか？

◆インプラント治療後でも、ほとんどの場合はMRI検査ができる

結論を言えば、インプラント治療で体内にインプラントを埋め込んでいても、ほとんどの場合MRI検査は可能です。

MRIの装置は検査中に強力な磁場を発生させます。

そのため、金属類を身につけていると身体に危険が及ぶため厳禁なのですが、磁力のない素材のみでインプラント治療を行っている場合は危険性がありません。

一般的に、インプラント治療で広く使用されている材質はチタンであり、これは磁力のない素材であるため、MRI検査を問題なく受けられます。

また、その他の素材を使う場合も、MRI検査を受けても問題のない素材を採用されることが多く、ペースメーカーや人工内耳といった器具のように、検査によって異常をきたすリスクもありません。

ただし、インプラント治療で必ずしもチタンが使用されるわけではなく、また、パーツによっては金属が使用される可能性もあるため、インプラント治療をした場合は医師とよく確認することが大切です。

◆注意が必要なケースとは？

基本的に、インプラント治療を受けた後でもMRI検査は可能ですが、すべてのインプラントがMRI検査で危険性がないわけではありません。

注意が必要なポイントについて、解説します。

1.オーバーデンチャー（入れ歯）の場合

インプラント治療では、治療法の一つとして「インプラントオーバーデンチャー」という治療を採用することがあり、これは治療の過程で磁石を採用する場合があります。

そのため、MRI検査をする際には事前によく確認する必要があるでしょう。

2.医療用インプラントの場合

インプラント治療には大きく2種類の治療があります。

「デンタルインプラント」は歯科インプラントとも呼ばれ、歯科医院で一般的に採用されているインプラント治療です。

一方で、「医療用インプラント」は歯のインプラントに限らず、心臓・整形外科、美容目的などで埋め込まれるものです。

これらには磁石を含む様々な素材が使用されるため、MRI検査で危険性がある場合もあります。

仮に金属などの素材を確認せずにMRI検査を受けた場合、MRI装置本体を故障させる恐れがあるだけではなく、患者自身をも危険にさらす恐れがあるため、充分に注意する必要があります。

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